OUS Architrctural Design Laboratory 岡山理科大学 工学部建築学科 平山文則研究室

八王子新市民会館(オリンパスホール八王子)

    
所在地 東京都八王子市子安町4-7-1
ホール棟の階数・構造 地上10階 地下2階 鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造
ホール専有部面積 10,325.86㎡
工期 2008年1月~2010年11月

ホール基本設計
タカハ都市科学研究所 大林組

ホール内装実施設計及び舞台特殊設備
工事監理
(株)NTTファシリティーズ

平山文則の役割
実施設計、舞台特殊設計工事監理における総括責任者

八王子新市民会館(オリンパスホール八王子)

新しい八王子市民会館は既存会館(1962年竣工)の老朽化や機能の不備に伴う建替えの必要性から、再開発ビルの低層棟に計画された。駅からの手軽なアクセスとともに演劇やコンサート等の多様な舞台芸術に対応できる機能に加えイベント・展示機能を備え、市民の日常生活の中に芸術文化が定着するきっかけとなる施設を目指した。

2階席から舞台をのぞむ

撮影:クドウフォト

ホールの特徴 ①舞台と客席の一体感、②音が良く見やすい、③多様な世代に利用される親しみやすさ

1階からサイドバルコニーをのぞむ

撮影:クドウフォト

舞台と客席の一体感は、可動の前舞台、2層のバルコニーが舞台を取り囲む配置、最大でも30m程度(前舞台利用時)の視距離等により、演ずる側と見る側が親密な関係となるよう留意した。 音響面では、2,021席と言う大きな規模であるが側壁・天井形状・音響反射板等の工夫により音の響きの良く(満席時で1.9秒の残響時間)クラッシックコンサートに十分対応できるホールである。また、適切な客席勾配、千鳥配置の客席、クラスター形のバルコニー席、手すり形状の工夫等により、どの席からも舞台が良く見える配慮がなされている。

客席と舞台の一体感をつくり出す囲み型の客席配置

撮影:クドウフォト

子ども、若者からお年寄りまでの幅広い利用者でいつでも賑わうホールを目指し、内装は暖かみのある木を多用しながら格調が高くモダンな印象とした。

撮影:クドウフォト

グランドホワイエ

撮影:クドウフォト

ホワイエをつなぐ階段