岡山理科大学 建築歴史文化研究センター

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センター長挨拶

 岡山県内の経済界や産業界、地方自治体等から、文化財に関わる人材育成についての多くの要望をいただき、2020年4月1日より、岡山理科大学に建築歴史文化研究センターが発足しました。

 近年、地域の歴史や文化を活かした個性豊かな創造力を有した地方や地域づくりが求められています。当センターでは、文化財保護の研究や実践を通して、日本ではまだ達成されていない、社会的に未確立の「文化財保護思想」の構築を行います。また、人間と文化の関係の考察を深め、地域社会における人材育成を基本として、文化による地域社会構築の新たな研究と教育の拠点形成を目指しています。

 研究の拠点として、歴史的建造物および町並みの調査研究、地域文化財の指定や登録の協力、地域社会への助言、歴史的建造物の修復の指導などを行っています。なかでも、これまで研究の対象とされなかった「文化財の活用学」について学問的研究を進め、「文化財の創造的活用」について考え、日本初の、当センター独自の文化財学研究によって、日本における地域構築の新たな手法を開拓していくつもりです。

 教育においては、建築学科と連携して建築の歴史文化を教え、特に他では学べない文化財の修復技術、修復に不可欠な考え方や哲学を教授し、「文化的思考能力」を高めて、有意な人材育成を主目的とします。特に大学院教育を重視し、社会で即戦力として活躍できる社会人の受け入れを積極的に行います。

 また、国内外の大学との教員及び学生の人的交流を積極的に行い、アジア太平洋地域で課題となっている歴史的木造建築物の復原調査方法や修復技術の移転を進め、グローバルな分野でも学問的貢献を果たしていきたいと考えています。

 文化及び文化財の世界における最大の貢献は「ひとづくり」であると考えています。岡山の地において、高度な思想をもった、新たな有意の人材を育成しつつ、岡山から日本へ、世界へと、当センター独自の文化的思想を発信していきたいと考えております。皆さまの暖かいご支援、ご協力を賜れれば嬉しく思います。

建築歴史文化研究センター長 江面嗣人

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