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【馬淵研究室】『欅ものがたり』が「2023年度グッドデザイン賞」を受賞

2023/10/05

岡山理科大学 工学部 建築学科 馬淵研究室+風建築設計工房が制作した『欅ものがたり』が、このたび2023年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。『欅ものがたり』は、「立山連峰や先祖の残した大欅といった、ある種の『超越性』を積極的に取り込むことで、住宅の私性を乗り越え」て、「大きな視点と長い時間軸と射程で、人の住まいの設計に取り組」んだ点が高く評価されました。『欅ものがたり』は、2022年度 KMEW DESIGN AWARD SOLIDO賞(戸建部門)に続き、2つ目の受賞となりました。馬淵研究室では、一連の受賞に恥じることない、設計活動および、研究活動を継続してまいります。(以上趣旨)。


名称:欅ものがたり

概要:『欅ものがたり』は、〈一本の大欅〉との出会いから始まった。かつて実家の庭に佇み、今は子孫家屋の大黒柱となるべく、ひっそりと寝かされていた。私達は、この大欅に先祖の気配を感じ、立山山麓に平穏な日常を支える棟持柱として立てることにした。時に、優しく孫を愛でる祖父母のようにも、祈れる御神木のようにも感じられるように。

コ・クリエーターズ:
施主 櫻打純視, 櫻打麻衣, 櫻打彩人
岡山理科大学 建築学科 馬淵大宇研究室 馬淵大宇, 金子航輔
(有)風建築設計工房 山田雄一
石川工業高等専門学校 建築学科 秦明日香

グッドデザイン賞審査委員による評価コメント:先祖が残した欅の大木を建築の中心に据えることで、次の世代の住み手にも届くような、息の長い「物語」を構築しようとする意欲的なプロジェクトである。住宅や建築という単体のプロジェクトでは、私的な物語や私的な趣向を拠り所に設計を進めることが多い。しかし、このプロジェクトでは立山連峰や先祖の残した大欅といった、ある種の「超越性」を積極的に取り込むことで、住宅の私性を乗り越えることに成功している。このような、大きな視点と長い時間軸と射程で、人の住まいの設計に取り組む姿勢が高く評価された。

グッドデザイン賞ウェブサイト等での紹介ページ:
https://www.g-mark.org/gallery/winners/16219
https://www.mabuchidaiu.com/pj02

グッドデザイン賞とは
1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動です。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。受賞のシンボルである「G マーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。
https://www. g-mark.org/
© 2018, Okayama University of Science